インタビュー記事、Part.1からの続編です。(読んでいない方はPart.1からどうぞ!)
[編集部]:ボックスアップ は立川にありますが、姫野さんは立川のご出身なんですか?
[姫]:それが違うんですw
[編集部]:えっ!?そうなんです?お店を開く方って、比較的ご自身の地元とかを選ばれる方が多いので、てっきり出身が立川なんだと思ってました。
[姫]:そうですよね、会員さんにも言われます(笑)。今回、立川に決めたのもこの物件ありきでした。元々ジムの出店地を探し回っている時は全然違う地区を探していました。自分の出身が調布市なので、所縁のある京王線沿線や、スクールを開催していた田園都市線・東横線沿線などですね。
様々物件は見て回ったんですが、ボクシングジムって特殊な業態なので、なかなか物件は見つからなかったんです。欲を言い出せばキリがないし、やっぱり良い条件の物件は家賃も高かったりと難しかった。
目星をつけて居た地区でどうにもコレって物件に出会えず、少し視野を広げて違うエリアを見てみるかと考えていた時に、この物件の情報が飛び込んできたんですね。それまで見てきた物件で得てきた懸念点が概ねクリア出来て居て、条件的にはココだなっ!っと思えたんです。
そこからはとにかく立川を歩き回ったり、先に得られそうな情報は掻き集めようと自分なりのリサーチをひたすら繰り返して、結果としてこの場所での出店を決めました。
[編集部]:そうだったんですねぇ。なるほど なるほど。ところで1つ気になっていたのでここで聞いてしまいますが。
ボックスアップ ってジム名称はカタカナ表記ですが、ここも何か想いを込めたんですか?
[姫]:一応、ジム名称に込めたものはあって、(BOX=ボクシングで)(UP=人生や気持ち/健康が上がる、アップ↑する場所)にしたいという想いからこの名称にしました。それでいて、カタカナにしたのには理由があって。
シンプルに検索しやすく、覚えやすい名称にしようと思ったんです。この物件は立川駅に通ずる立川通りに面していて、車通りがかなり多いんですね。バスも2線走っている。
そこで、車が止まった時にジムの中で楽しそうな雰囲気でミット打ちやトレーニングをしていれば、目線を向けるだろうと。
その時初めて人ってこのジムなんてとこ?って看板なりを見るんではないか?と思ったんです。その時に車もスッと行ってしまえば数秒しか見てもらうチャンスはない。
だからこそ、その少ないチャンスで頭に残る様に読み慣れたカタカナの方が少しでも記憶の隅に残るかな?と考えたんです。
[編集部]:姫野さん、なかなか策士ですね(笑)
[姫]:いや、必死だっただけです(笑)
あとは、ボックスアップの設備は比較的にシンプルな構成でスタートさせました。一応ここも考えあってのことで、お店って実に生き物みたいなものでどんなお店も同じ結果にはならないと過去の経験から実感がありました。なのでボクシングを楽しむのに必要な設備以外はジムをスタートさせてから、実際に来ていただけた会員さんの顔や声を聞いてから新たな設備は導入しようと思っていました。
[編集部]:なるほど
[姫]:実際に現在、ボックスアップの会員さんは女性が半数より多くご入会いただけています。オープン当初から女性の入りやすい空間やサイトデザイン。店舗ファサードなどは考えていましたが、この結果は当初から考えれば想定外でした。
想定では半々くらいになるかな?と思っていたので、もしオープン時にその想定で男性に受けそうなウェイトトレーニング器具などを導入していたら、女性にとってはとっつきにくい雰囲気が器具から出てしまっていたかもしれません。
なので、これからも多くの方にご入会いただきながら、ニーズに合わせて皆さんが楽しくコレやってみたかった!なんてトレーニング器具やコンテンツをジムに取り入れていけたらと思っています。
現会員さんは楽しみにしていてください。(笑)
[編集部]:そうやってバージョンアップされていけば、飽きも来にくいし新鮮で、楽しいですよね!
[姫]:そう感じていただけるようにしていきたいと思ってます!
[編集部]:いや〜コンセプトというか、姫野さんのジムに関する考え方、お話聞いていて面白いです。
[姫]:ありがとうございます!
[編集部]:他にはジムを始めてみて感じられたことはありますか?
[姫]:いま、運動をしたい方の中で特にボクシングをオススメしたい方がいます。
[編集部]:ほぅ!それは興味深い、で誰です?
[姫]:小さいお子さんをお持ちのママさんです。
[編集部]:ん?ママさんですか?
[姫]:そうなんです。これは実際にボックスアップに来られているママ会員さんと接しながら感じたことなのですが、小さいお子さんをお持ちの方は育児が大変でカラダを動かしたくても諦めてしまっていたりします。ボックスアップの現会員さんで3〜5歳くらいのお子さんをお持ちの方がいらっしゃるのですが、ジムには一緒に来ていいですよと伝えています。
というのも、ボクシングって運動量がギュッと凝縮しているスポーツなので、久しぶりに運動しはじめた方は体力的にもそう長い時間トレーニング出来ない。そしてラウンド制なのでこまめな休憩を挟む、その都度で、ちょっと子供をあやすくらいなら出来るというのを目の当たりにして、コレって少ない時間でストレスを発散するのにスゴく向いているんじゃないか?って思って。
[編集部]:へぇ〜、なるほどぉ 盲点な感じですけどお話聞くと腑に落ちますね。
[姫]:そんな経緯でジムにはお子さんが来てなんとなく楽しくママのトレーニングを待っていてくれるようにボックスアップ の中に簡単な黒板を作りました。大きな壁に大きく絵を描けるって、家じゃ出来ないし良いかなと思って。
ちょっと色々話し過ぎですかね(笑)
でももしこのブログを見た元ボクサーが「よし!オレも!」って奮起してジム開業に歩みを進めてくれたら嬉しいですし、「やり方参考にしよう」なんてパクってくれて、例えば地方とかにそうやってお子さんと来られるジムが出来たりしたら、それはそれでボクシングというスポーツの持つ可能性を広げられたことになると思うのでそれも結果的に自分の想いに繋がってきます。
まだまだ自分も試行錯誤ですし、これからですが 走りながら考えることで新たな道が出来てくると信じています。
その為にはなによりジムを存続させなきゃですね(笑)
[編集部]:個人的な感想にはなりますけど、共感してくれる人は居ると思います。切り口がスゴく面白いと思います。
[姫]:そう言っていただけると嬉しいです。
自分の理念というか考え方として、他がやっていないこと 自分にしか出来ないことに取り組みたいと思っています。
世の中に自分にしか出来ないことなんて早々ないのかもしれないですが、思いつきや気づくことって人それぞれで、その人が持つバックボーンから生まれるものだと思うので、自分が気づいたことで面白そうだなと思ったことにトライしていきたいです。
[編集部]:そうやって、ボクシングが新たな形で一般の方に広まっていくと良いですね!応援しています!
[姫]:ありがとうございます。模索しながら継続・向上していきたいと思います。
自作自演のインタビュー記事でしたが(笑🤣) 楽しんでいただけたら幸いです。
思いや考え方は素のまま、書いたので立川通りの通りがかりでボックスアップ が気になって居た方は、ぜひジムを覗きにきてください!